紀伊半島の最西端に位置する日の岬。海岸線は紀伊水道に面し、豊かな漁場が広がる。名物は初夏から秋にかけての『ハモ』。見た目に反する上品で淡白な白身が食欲をかき立てる。
最近、県内のスーパーやお肉屋さんで頻繁に見かけるようになった「紀州うめどり」。その名の通り、和歌山特産の梅を活用した鶏肉で、体にいいとされる梅パワーが美味しさの秘訣。
和歌山県内でも珍しい船からの直接販売が話題の雑賀崎漁港。12月から5月末にかけて、一般客のお目当てはぷりぷりの「アシアカエビ」。食通がうなる隠れ名物が注目を集める。
和歌山県の北部に位置する紀北エリアは、紀ノ川流域にそって広がる中核都市。水の豊かさを象徴する恵みの土壌に稲作をはじめとするさまざまな農産業が進化・発展している。
和歌山県のほぼ中央部に位置する有田川町は、豊かな自然と文化の宝庫。アユ釣りで知られる清流・有田川が町の真ん中を悠々と流れ、きれいで美味しい水が地元グルメを生み出す。
ヨーロッパで多く飼育され、肉質が美味なことから、“食の女王”と呼ばれるホロホロ鳥。繊細で神経質な女王は大切に育てられ、気品あるテイストで食べた者を魅了する。
高野山は弘法大師空海によって開かれた真言密教の聖地。 標高約1000mの山々に囲まれた山上に、平安時代から続く仏教都市が広がり、今も空海の教えが伝えられている。
和歌山県の中部に位置し、紀伊水道に面した豊かな漁場を 持つ有田市。街の自慢は、日本屈指の漁獲量を誇るタチウオ。県認定の「紀州紀ノ太刀」のブランドネームでも知られる。
日本屈指のリゾートエリアといえば南紀白浜。 青い海と白い砂浜、さらには温泉とパンダと、 大人も子どもも喜ぶレジャーが満載。 もちろんグルメもとびきりのA級がそろう。
近畿で最大面積を誇る田辺市は、和歌山の中南部に位置する中核都市。中でも黒潮ゆたかな恩恵に与る海沿いは、漁師町ならではの活気。あふれる海の幸に出合うことができる。
桜が咲き始めるころに旬を迎える桜鯛 ピンクに染まった身は脂が乗って味も格別 紀伊水道の恵まれた自然の中で育った 加太の鯛を食せば、口の中にパッと花が咲く
城下町として栄えた和歌山市の南西部。万葉の時代から愛された和歌浦の景勝地には、見事な名勝とともに海沿いならではの名物もいっぱい。中でも今、アナゴに注目が集まる。
新鮮な魚介類の宝庫である和歌山だが 希少な山のグルメだって堪能できる 野趣あふれるジビエは秋からが本番 和洋中とジャンルを超えた料理法にも注目だ
新宮に生まれ育った者にとってサンマは故郷の味 同市出身の文豪、佐藤春夫にしても同じこと 丸干しや姿ずしなどこの独特のサンマ料理は 訪れた人々ノスタルジックな気分にさせる
熊野灘の雄大な海原を泳ぐカジキは 体長2m、大きなものだと4mにもなる そのいかつくて迫力ある見掛けとは裏腹に 独特で繊細な風味は一度食べたら忘れられない
カツオにスルメイカ、伊勢海老と 四季折々の海の幸が訪れる者を魅了するすさみ町 しかし季節を問わず年間を通して楽しめる 同町発祥のブランド肉もお忘れなく!
防腐剤を使わない天然醸造が珍しくなった今でも 伝統の製法にこだわり続ける湯浅の醤油 生粋の手作りの味は懐かしくもあり新鮮でもある 醤油蔵の蔵人たちによる塩麹にも注目だ
六月の慈雨に打たれてたわわに生る梅の実 自然に恵まれた和歌山にうまいもんは数あれど 紀州ブランドとして名高いのはやはり梅干し 上質な酸味が体に活を入れてくれそうだ
口に入れた途端にふわんと広がる爽やかな香り 清涼感あふれるみずみずしい味わい 2つの川の美しい清流で育った魚は 初夏の訪れを舌と心で感じさせてくれる